EU市場規制当局、ESG情報開示を重点課題に追加

10月27日、EUの市場規制機関である欧州証券市場庁(ESMA)は、各国の所轄官庁(National Level regulatory authorities、NCAs)と監督上の行動を調整するための重要な手段の一つである「EU戦略的監督上の優先事項(USPs)」のリストにESG開示を追加したことを発表した。

今年初め、ESMAはサステナブルファイナンスロードマップを発表し、急速に台頭・発展するサステナブルファイナンス市場に対応するための優先行動と実施分野を設定した。優先分野には、グリーンウォッシュのリスクへの対応、SFDRの開示要件の見直し、ESG投資商品の設計要件の実施、持続可能性報告基準の開発への貢献などが含まれている。

一方、世界全体の規制当局の流れとして、ファンドで考慮されている実際のESG関連属性、方法論、基準を投資家に伝える明確なルールなしに、「ESG」、「グリーン」、「持続可能」として販売されている投資商品やサービスの普及に関連する問題に対処するために動きもある。

【参照ページ】
(原文)ESMA TO WORK ON ESG DISCLOSURES AS A NEW UNION STRATEGIC SUPERVISORY PRIORITY
(日本語訳)EU市場規制当局、ESG情報開示を重点課題に追加

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説

    2025-3-19

    TNFD開示の準備は万全?2025年の開示ポイントと追加対応を徹底解説(再掲)

    ※本記事は、2025年2月に発行した記事に「自然移行計画」の概要を追記・編集し再掲したものです。 …
  2. GXの全貌と実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    2025-3-18

    GXと実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    GX(グリーントランスフォーメーション)は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた日本政府の…
  3. 2025-3-17

    環境省、自然再生基本方針変更の閣議決定を発表

    2月28日、自然再生推進法第7条第3項に基づき、自然再生基本方針の変更が閣議決定された。また、令和…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る