Amazon、世界初のILFIによるゼロ・カーボン認証を取得した物流施設を建設予定

10月26日、Amazonはカリフォルニア州サクラメントにある新しいフルフィルメントセンターが、International Living Future Institute(ILFI)によるゼロ・カーボン認証を取得した世界初の物流施設となる見込みであることを発表した。

このフルフィルメントセンター「SCA5」は、持続可能な建築資材を使用して建設され、100%再生可能エネルギーで稼働している。

本発表は、Amazonが過去数年間に発表した一連の動きの中で最新のもので、2040年までに事業全体でネット・ゼロ・エミッションを達成するという目標の達成を目指したものだ。同社はすでに、企業として最大の再生可能エネルギー購入企業となっており、2025年までに企業活動の100%を再生可能エネルギーで賄うことを目指しているほか、配送車両の電化のための大規模な投資も発表している。

ILFI認証は、世界初のゼロ・カーボン第三者認証規格である。この規格に基づく建物の要件には、エネルギーと体積炭素の削減目標の達成、再生可能エネルギーの100%使用、建設に伴う排出の100%オフセットが含まれる。

このプログラムでは、12ヶ月間のパフォーマンス期間後に第三者による検証を受ける必要があり、アマゾンは、施設での丸1年の運用後、2023年までに認証を取得する予定であるという。

【参照ページ】
(原文)Inside Amazon’s newest Same-Day facility on track to be the world’s first ILFI Zero Carbon Certified
(日本語訳)Amazon、世界初のILFIによるゼロ・カーボン認証を取得した物流施設を建設予定

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る