ノルウェー、国有企業に科学的根拠に基づく気候変動目標の設定を義務付けへ

10月25日、ノルウェー政府が最高議会に提出した新しい白書によると、ノルウェーは国有企業に対し、科学的根拠に基づく排出量削減目標を設定するよう求める予定だ。

本白書は、政府の方針を発展させ、国有企業に対する国の期待を強化するものである。ノルウェーは、12の異なる省庁にまたがって管理されている70の企業を所有しており、国の直接所有の価値は1兆2千億ノルウェークローネ(約166億円)と推定されている。

報告書では、パリ協定に沿った短期および長期の温室効果ガス排出量(GHG)削減のための目標設定と対策の実施など、気候、自然、生態系に関する企業への期待が示されている。目標は、可能な限り科学的根拠に基づくものとし、目標達成状況を報告することが期待されている。

【参照ページ】
(参考記事)Norway Warns on Executive Pay, Pushes for Climate Targets
(日本語訳)ノルウェー、国有企業に科学的根拠に基づく気候変動目標の設定を義務付けへ

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る