5月11日、投資大手のブラックロックは、米国の黒人、ラテン系、ネイティブアメリカンのコミュニティを中心に、有色人種が所有、主導、または奉仕する事業やプロジェクトに投資する「ブラックロック・インパクト・オポチュニティ・ファンド」に8億ドル(約1億円)以上を集めたと発表した。
2021年に開始された同ファンドは、資本不足の企業やコミュニティへの投資を目指す。住宅、金融包摂、教育、医療、包摂的移行、デジタル接続などのテーマに焦点を当て、プライベートエクイティ、プライベートクレジット、インフラ、不動産、その他の資産クラスにわたって直接投資する。
現在までに、同ファンドは3件の投資を完了しており、直近では、黒人系スポンサーであるEastwood Capital PartnersとRetro Fitnessとのパートナーシップにより、フィットネスフランチャイズの開発に取り組んでいる。また、2月には、ブラック系不動産会社であるBRP Companiesと提携し、賃貸コミュニティへの投資を行い、2021年9月には、多様な従業員が過半数を占めるフィンテック企業Tricolorに投資している。
ブラックロックによると、同ファンドは企業、年金基金、保険会社、基金、財団、ファミリーオフィスなどを網羅する幅広い投資家層を獲得しているという。
【参照ページ】
(参考記事)BlackRock Impact Opportunities Fund Targets $1 Billion to Invest in Communities of Color Across the U.S.
(日本語訳)BlackRock、米国の有色人種コミュニティへ投資するインパクトファンドに8億ドル超の資金を調達