AllianceBernstein、ネット・ゼロの投資と運営にコミット
7月19日、グローバルな投資運用会社であるAllianceBernstein(AB)は、2050年までに1.5°シナリオでの運用と様々な投資戦略を調整し、ネット・ゼロを達成するという新たな気候変動へのコミットメントを発表した。
ABはまた、資産運用会社の連合体であるNet Zero Asset Managers Initiative(NZAM)に参加し、2050年またはそれ以前に温室効果ガスの排出をネット・ゼロにする目標を支持する約束を発表した。NZAMは2020年に発足して以来、61兆ドル以上(約8,400兆円)の資産に相当する270の資産運用会社が参加するまでに成長した。
短期的には、ファンダメンタル株式戦略、クレジット戦略、その他の戦略のうち、どの戦略を新たなコミットメントの最初の焦点とするかを決定する予定だ。また、エンゲージメント、データに基づくリサーチとモニタリング、気候変動へのエクスポージャーの拡大などを含む評価指標と戦略アプローチの定義も行う予定である。
ABは、エンゲージメントを活用して、発行体が気候変動対策に取り組み、排出量を報告し、排出量削減目標を設定するよう働きかけ、一方で、排出量、炭素集約度、脱炭素化の指標と目標、設備投資と移行計画、コミットメントポートフォリオのカーボンフットプリントの分析を継続すると述べている。気候金融の面では、現在グリーンボンド、KPIリンク証券、ESG構造物に約60億ドルを投資しているABは、機会があれば株式や債券の気候金融投資に注力する。
また、事業運営におけるネット・ゼロ戦略の一環として、2025年までに従業員の85%をグリーンビルディングに入居させるという取り組みを継続する予定で、再生可能エネルギーの選択肢も探っていく。透明性を確保するため、移行計画の進捗状況を開示し、気候変動に関するガバナンス、戦略、リスク管理、指標、目標について報告するとしている。