EcoVadis、持続可能なサプライチェーン・データマイニング・プロバイダーのecotrekを買収

7月13日、ビジネス・サステナビリティ・レーティングを提供するEcoVadisは、持続可能なサプライチェーンに焦点を当てたデータマイニング技術のスタートアップであるecotrekの買収を発表した。本買収は、EcoVadisが先月行った5億ドル(約700億円)の増資に続くもので、サステナビリティ・データのSaaS企業としては過去最大のエクイティファイナンスとなる。

ecotrekのサステナビリティ・データマイニング(SDM)機能は、一般に公開されているデータポイントに基づき、サプライチェーン全体の自動サプライヤー監視を可能にする。機械学習によるデータ収集と分類により、何千ものサプライヤーのデータを瞬時に把握することができ、企業はサプライチェーンの影響を測定・改善できるようになる。

本買収は、企業が持続可能性への取り組みの焦点をバリューチェーンに拡大しつつあり、政府や規制当局がバリューチェーンにおける人権や環境への悪影響を評価・対処するよう企業に求める施策を導入する中、サプライチェーンの持続可能性データに対する需要が高まっていることを背景としている。

EcoVadisは、95,000社以上の企業のサステナビリティ評価を提供しており、企業は自社だけでなく取引先やサプライヤーも含めたバリューチェーンのサステナビリティ・パフォーマンスを監視し、改善することができるようになっている。

EcoVadisによると、本買収により技術力が強化され、格付けの品質と経験の向上、バリューチェーンのモニタリングとエンゲージメントのプロセス効率の向上、リスクの分類とモニタリングからサプライヤーのサステナビリティ・パフォーマンス向上までのエンドツーエンドの製品スイートを提供できるようになるという。

【参照ページ】
(原文)EcoVadis Accelerates Sustainability Intelligence Capabilities with Acquisition of ecotrek
(日本語訳)EcoVadis、持続可能なサプライチェーン・データマイニング・プロバイダーのecotrekを買収

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-18

    EC、サステナビリティ報告に「緊急修正措置」 先行企業の負担を軽減

    7月11日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に対する的を絞った「緊急修正措置」…
  2. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  3. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る