12月20日、ESG分析およびデータサイエンスプラットフォームのClarity AIは、金融市場データおよびインフラのプロバイダーであり、LSEGの企業であるRefinitivと新たに提携し、LSEGの顧客がSFDR報告要件に準拠するための新しいツールを開発すると発表した。
EUのサステナブル・ファイナンス情報開示規則(SFDR)は、金融市場参加者に対し、金融商品に関するサステナビリティリスクの透明性とサステナビリティ関連情報の提供について調和された規則を制定している。
2023年に発効予定の同規則の次期フェーズでは、報告義務として、サステナビリティリスクが投資判断に統合される方法に関する開示、サステナビリティリスクが金融商品のリターンに及ぼす可能性の高い影響の評価、KPIの測定と追跡、主要な悪影響(PAI)、EUタクソノミとの整合性などが含まれる予定だ。
また、本規制には、サステナビリティに焦点を当てた投資ファンドの分類レベルが含まれており、「環境または社会的特性またはそれらの組み合わせの促進」を目的とする「第8条」ファンドと、「持続可能な投資を目的とする」より厳格な「第9条」ファンドがある。Refinitiv Lipperのデータによると、5兆ドル(約650兆円)を超えるファンドと4億7800万ドル(約630億円)を代表するファンドが、それぞれ第8条と第9条のSFDR報告義務の対象になっている。
Clarity AIは、ピュアプレイのインパクト評価・査定技術プラットフォームであり、投資家がポートフォリオのインパクトを管理できるよう設計されている。新しいソリューションであるSFDR Reporting Professionalは、5万社以上をカバーするClarity AIのモデル化されたデータと論争データを、LSEGのESG、ファンダメンタルズ、ファンド、ソブリンに関する報告データと組み合わせる予定だという。
【参照ページ】
(参考記事)Clarity AI and LSEG Announce Partnership to Provide New SFDR Reporting Tool for Investors
(日本語参考訳)LSEGとClarity AI、投資家向けSFDRレポート作成ツールの提供を開始