FCA、グリーンウォッシング防止ルールを確認し、持続可能性枠組みの拡張を提案

英金融行動監督機構(FCA)は5月31日にグリーンウォッシング防止ルールを施行する。当ルールに先立ち、FCAはこの基準を満たすためのガイダンスで業界を支援する。

当ルールは、販売される持続可能な商品やサービスが正確に説明されていることを保証することで、消費者を保護することを目的としている。

当ルールは、 サステナブルファイナンスに対する消費者の高い関心を反映している。今回の取り組みによって、持続可能性に関連する金融商品に投資する消費者が十分な情報を得た上で意思決定できるよう支援し、金融セクターの長期的な成長と競争力を支援する。

FCAはまた、消費者の選択を容易にするため、サステナブル投資の表示・説明の方法に関する要件をポートフォリオ・マネージャーに拡大することについても協議している。ポートフォリオ・マネージャーとは、消費者のために投資グループを管理する会社のことで、標準化された商品として提供されることもあれば、オーダーメイドのサービスとして提供されることもある。

ポートフォリオ・マネージャーに提案されている持続可能性開示要件と投資ラベル制度は、2023年11月に資産運用会社に導入されたものをほぼ反映している。当制度は以下の2点を含むものとなっている。

  • 消費者の資金が何に使われているかを示す商品ラベル
  • 環境または社会に良い結果をもたらすと製品に表示する際にはその主張を裏付けることができる場合のみであるとすること

FCAは、地球と人々に良い影響を与える商品への投資に関心を寄せる消費者のため、市場の健全性を高め、人々が十分な情報を得た上で自分のお金について決断できるようになることを目指すと示している。

【参照ページ】
(原文)FCA confirms anti-greenwashing guidance and proposes extending sustainability framework
(日本語参考訳)FCA、反グリーンウォッシング指針を確認し、持続可能性枠組みの拡張を提案

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る