7月5日、国際的な非営利団体クライメート・グループは、持続可能な発展のための世界経済人会議(WBCSD)および世界グリーンビルディング協会(WorldGBC)と共同で、2050年までに100%ネットゼロ・コンクリートの調達を目標とした新たなイニシアティブ「ConcreteZero」の開始を発表した。本イニシアティブでは、2025年までに30%、2030年までに50%の低排出コンクリートを使用するという野心的な短期公約を含む、公約を掲げた先駆的企業17社が集められている。
コンクリートの製造は、世界の年間炭素排出量の8%を占めている。今後40年間、毎週パリのような都市が世界規模で建設されるため、コンクリートの需要は大きなものとなる。2030年までに炭素排出量を半減し、世界の気温上昇を1.5℃に抑えるためには、コンクリート業界がネット・ゼロになることが不可欠である。
コンクリート・ゼロの創設メンバーは、持続可能な方法で生産・調達されたコンクリートに対する需要の規模を業界に示している。メンバーは、コンクリート関連の炭素排出量を測定し、報告することを約束する。報告されたデータにより、業界は低排出量とネット・ゼロのコンクリートの世界標準を設定し、サプライヤーと政策立案者に明確なシグナルを送ることが可能になる。
【参照ページ】
(原文)17 major concrete-consuming businesses pledge to use 100% net-zero concrete by 2050
(日本語訳)WBCSDとWorldGBC、新イニシアティブ「ConcreteZero」を開始