K2 Integrity、ファンドマネージャー向けESG認証を開始

 

7月6日、リスクと金融犯罪のアドバイザリー会社であるK2 Integrityは、ファンドとファンドマネジャーのESG戦略の独立した認証のための新しいソリューションの開始を発表した。

K2によると、本ソリューションは、商品やサービスの持続可能性を誇張したり虚偽の説明をしたりする「グリーンウォッシュ」リスクへの対処に役立つ。

本ソリューションは、世界中の規制当局が誤解を招くようなESGの主張を取り締まり始め、投資業界においてグリーンウォッシングへの懸念が高まっていることを受けたものである。

SECは5月、BNYメロンを、同社の投資信託の一部で投資判断に用いたESGの考慮事項について虚偽の記載と省略を行ったとして起訴した。先月にはGoldman Sachsが、同社のESGをテーマにしたファンドの一部についてSECの調査が行われているというメディア報道を確認した。

【関連記事】・投資顧問会社BNY Mellon、ESGインテグレーションの虚偽記載でSECから告発
      ・SEC、ESGファンドをめぐり Goldman Sachsに調査を実施

新しい認証プログラムでは、K2が独自のフレームワークを適用して定性的・定量的な指標の審査を行い、ファンドとマネージャーがESGのベストプラクティスに準拠していることを確認する。K2は、ファンドの自主的な情報開示に加え、ファンド・マネージャーのアプローチやプロセス、業界のベスト・プラクティスとの整合性を検証し、さらに適用される規制も考慮する。

【参照ページ】
(原文)K2 Integrity Launches First-of-Its-Kind ESG Certification Program
(日本語訳)K2 Integrity、ファンドマネージャー向けESG認証を開始

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-9-11

    ESMA、第2回リスク監視報告書を発表し、ESG投資の減速を指摘

    8月29日、欧州証券市場監督局(ESMA)は2024年の第2回リスク監視報告書を発表した。同報告書…
  2. 2024-9-11

    Microsoft、EDPRと20年間の再生可能エネルギー購入契約を締結

    8月26日、再生可能エネルギー生産会社のEDP Renewables(EDPR)は、Microso…
  3. 2024-9-11

    気候技術企業のCarbon Caputure、DACプロジェクトの一時停止を発表

    8月30日、気候技術企業のCarbon Caputureは、新たに声明を発表し、現在の同社の計画に…
ページ上部へ戻る