オーストラリアの競争規制当局、半数以上の企業がグリーンウォッシュの可能性があると指摘

半数以上の企業がグリーンウォッシュの可能性があると、オーストラリアの競争規制当局が指摘

3月2日、オーストラリアの競争監督機関であるオーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、調査対象となった企業の半数以上から環境または持続可能性に関する過大なマーケティングが見つかったことを受け、グリーンウォッシングの可能性がある企業を調査することを発表した。

この調査は、エネルギー、自動車、家庭用品、家電製品、食品・飲料パッケージ、化粧品、衣料品、履物など幅広い分野の247社を対象に、ACCCがインターネット上で調査を行い、誤解を招くような環境および持続可能性に関する過大なマーケティングを特定することを目的としている。ACCCによると、この調査では、調査対象となった企業の57%が、自社の環境認証に関する課題マーケティングがあったことが確認されたとのことだ。分野別では、化粧品、衣料品、履物、食品・飲料の各分野が、最も高い割合でグリーンウォッシングが行われていた。

【参照ページ】
(原文)ACCC ‘greenwashing’ internet sweep unearths widespread concerning claims
(日本語参考訳)ACCCの「グリーンウォッシング」インターネット調査により、広範なクレームが発見される

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…
  2. 2025-10-8

    欧州委員会、サステナビリティ報告関連法規(第三国ESRS)の制定を延期へ

    10月6日、欧州委員会は金融サービス分野における115の「重要ではない2次法(regulatory…
  3. SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    2025-10-7

    SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    サステナビリティ情報開示の質を高めることは、今や重要な経営課題である。単なる開示義務の遵守ではなく…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る