オーストラリアの競争規制当局、半数以上の企業がグリーンウォッシュの可能性があると指摘

半数以上の企業がグリーンウォッシュの可能性があると、オーストラリアの競争規制当局が指摘

3月2日、オーストラリアの競争監督機関であるオーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、調査対象となった企業の半数以上から環境または持続可能性に関する過大なマーケティングが見つかったことを受け、グリーンウォッシングの可能性がある企業を調査することを発表した。

この調査は、エネルギー、自動車、家庭用品、家電製品、食品・飲料パッケージ、化粧品、衣料品、履物など幅広い分野の247社を対象に、ACCCがインターネット上で調査を行い、誤解を招くような環境および持続可能性に関する過大なマーケティングを特定することを目的としている。ACCCによると、この調査では、調査対象となった企業の57%が、自社の環境認証に関する課題マーケティングがあったことが確認されたとのことだ。分野別では、化粧品、衣料品、履物、食品・飲料の各分野が、最も高い割合でグリーンウォッシングが行われていた。

【参照ページ】
(原文)ACCC ‘greenwashing’ internet sweep unearths widespread concerning claims
(日本語参考訳)ACCCの「グリーンウォッシング」インターネット調査により、広範なクレームが発見される

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る