2月7日、Tetra Pakは、世界最先端の放射光研究所の一つであるForMAX “MAX IV “と共同で、持続可能な繊維ベースの食品包装を前進させるための新たな研究を開始した。本研究は、繊維材料のナノ構造に関する新たな知見を得ることを目的としており、最初の応用として、ペーパーストローに使用される材料の組成を最適化することを目指している。
これは、スウェーデンのルンドに拠点を置くForMAXによる初の産業用研究開発実験となる。ForMAXは、天然素材の研究に特化しており、MAX IV研究所で研究を行っている。
安全で栄養価の高い食品に対する世界的な需要が高まり、原材料がますます不足する中、Tetra Pakは、これらの希少な資源の使用量を抑えた、より持続可能なパッケージングソリューションの開発が急務であるとしている。紙ベースの新素材は新たな機会を提供するが、食品安全性、リサイクル性、液体や湿気への耐性を備え、さらに持続可能性の要件を満たしている必要がある。
未来のパッケージは、完全にリサイクル可能で、環境負荷が低いものでなければならない。そのため、再生可能な材料の使用と、パッケージングにおける繊維ベースの材料の使用拡大が重要になる。この研究により、Tetra Pakは、将来のイノベーションの基礎となる植物由来材料に関する新しい洞察を得ることに貢献する。
【参照ページ】
(原文)Tetra Pak commences first-of-its-kind research into fibre-based food packaging
(日本語参考訳)テトラパック、繊維素材を用いた食品包装に関する世界初の研究を開始