6月21日、AIに特化した製造プロセス最適化ソフトウェア会社Fero Labsは、製造業における排出量削減ソリューションを目的とした資金調達で、1500万ドル(約21億円)を調達したと発表した。
2015年に設立されたニューヨークを拠点とするFero Labsは、産業プロセスの効率を高め、排出量を削減するよう設計されたAI駆動型ソフトウェアを開発しており、特に鉄鋼、セメント、化学など脱炭素化に苦戦する製造業に焦点を当てている。
製造業は世界の炭素排出量の25%を占めており、その3分の2は鉄鋼、セメント、化学製品の製造によるものである。Fero Labsのソフトウェアは、製造業界の排出量削減に貢献しており、現在までに10万トン以上のCO2排出量を削減し、顧客には2000万ドル以上の節約を可能にしているという。
今回の資金調達ラウンドはClimate Investment(旧OGCI Climate Investments)が主導し、Blackhorn Ventures、Innovation Endeavors、DI Technologyが追加投資した。Fero Labsのこれまでの資金調達総額は3,000万ドル(約42億円)に達した。
Fero Labsによると、今回の資金調達の主な目的は、同社のソフトウェアに新たな持続可能性機能を導入し、主要産業での商品化を支援することである。同社によると、同社の目標は2025年までに少なくとも80万トンの排出量を削減することである。
【参考ページ】
(原文)Fero Labs Secures $15M to Reduce Manufacturing Emissions with AI
(日本語訳)Fero Labs、AIで製造業の排出量を削減するために1,500万ドルを獲得