投資顧問会社BNY Mellon、ESGインテグレーションの虚偽記載でSECから告発

投資顧問会社BNYメロン、ESGインテグレーションの虚偽記載でSECから告発

5月23日、米国証券取引委員会(SEC)は、BNY Mellonが一部の投資信託の投資判断に用いたESG配慮について虚偽の記載と省略を行ったとして告発し、同社と150万ドルのペナルティを課すことで合意に至ったと発表した。

SECの命令によると、同社は2018年7月から2021年9月にかけて、ファンドのすべての投資対象がESG品質審査を受けているとの主張をしていた。SECは、特定のファンドが保有する多くの投資先が、投資時点においてESG品質レビューのスコアを有していないことを突き止めた。

今回の発表は、投資顧問会社によるESGの主張に対する監視を強化するというSECの動きを受けている。今年初め、SECのゲーリー・ゲンスラー委員長は、「ESG」、「グリーン」、「サステナブル」ラベルの付いた商品について、使用した基準や活用したデータに関するファンドマネージャーへの情報開示など、ESG投資商品に関する規則の検討を明らかにしている。

【関連記事】SECゲンスラー委員長、ESG投資商品のラベルに関するルールを検討 ウォッシュを懸念

【参照ページ】
(原文)SEC Charges BNY Mellon Investment Adviser for Misstatements and Omissions Concerning ESG Considerations
(日本語訳)投資顧問会社BNYメロン、ESGインテグレーションの虚偽記載でSECから告発

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る