SECゲンスラー委員長、ESG投資商品のラベルに関するルールを検討。ウォッシュを懸念

 

3月2日、米国証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長は、「ESG」「グリーン」「サステナブル」ラベルの付いた商品について、使用基準や活用データに関するファンドマネージャーへの開示など、ESG投資商品のルールを検討中であると語った。

ゲンスラーは、ESG投資商品の著しい成長を強調し、環境、社会、ガバナンスの目標を達成する資産に投資しているという登録投資会社が、少なくとも800社、3兆ドル(約348兆円)以上存在すると推定した。しかしゲンスラーは、投資顧問会社が自社商品のESG的側面を主張することが増えている一方で、何がそのファンドをグリーンまたはサステナブルにしているのか、提供される情報は依然として不明確であると強調した。

「ESG投資」は非常に幅広い定義を持っており、特定のセクターや活動を選別していることを示す一方、温室効果ガス排出やその他の環境プロファイルについて主張しているファンドもあるとゲンスラーは指摘している。

【参照ページ】
(参考記事)ESG Round Up: SEC’s Gensler calls for ESG ‘nutrition labels’

関連記事

サスティナビリティ情報開示の潮流へのリンク

ピックアップ記事

  1. 2023-10-4

    【再確認】生物多様性とは?保全から開示へ。事業にとってなぜ重要なのか解説。

    生物多様性は、1992年のリオ宣言の際に生物の多様性に関する条約が採択されたことから、地球の持続可…
  2. アリアンツ、初のネット・ゼロ移行計画を発表 

    2023-10-3

    アリアンツ、初のネット・ゼロ移行計画を発表 

    9月7日、アリアンツは初の包括的なネット・ゼロ移行計画を発表した。本計画は、アリアンツ独自の投資ポ…
  3. 2023-10-3

    UNEP FI、ISSBアジェンダ優先事項に関するIFRS協議に回答

    9月2日、国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)は、ISSBの最初の基準である2022年…

アーカイブ

ページ上部へ戻る