Infogrid、約119億円の資金を調達

Infogrid、約119億円の資金を調達

4月11日、サステナビリティに特化したスマートビルディング技術のスタートアップであるInfogridは、9000万ドル(約119億円)の株式と転換CLN(転換ローンノート)を調達し、その資金は同社のグローバル成長イニシアティブに充てることを発表した。

2018年に設立されたInfogridのAI搭載プラットフォームは、商業用不動産のオーナーや家主のESG目標達成を支援することを目的として、インパクトを測定し、実用的なインサイトを提供する。同社のプラットフォームは、設備や建物の管理を自動化・最適化し、二酸化炭素排出や水・化学物質の浪費の回避、建物の安全性の向上を支援するとともに、建物データのリアルタイムビューを提供し、建物の所有者や管理者が持続可能性目標を達成し、従業員の生産性と幸福度を向上できるように支援する。

今回の資金調達は、同社が最近発表したESG分析および炭素管理プラットフォーム「Aquicore」の買収に続くもので、Infogridの急成長の中で、2022年に5倍の成長を遂げると発表している。Infogridは、今回の資金調達により、AIを活用した独自のビルディング・インテリジェンス・プラットフォームの機能拡張や、グローバルな営業・マーケティング業務の強化などを予定している。

今回の資金調達に参加した投資家は、Original Capital、SoftBank Vision Fund 2、Northzone、TVC、JLL Spark、Committed Capital、Pictet、その他数社である。

【参照ページ】
(原文)ESG Building Intelligence Leader Infogrid Closes $90 million Series B
(日本語訳)Infogrid、約119億円の資金を調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る