Sustainalytics、企業の低炭素社会への移行を評価するレーティングを提供開始

Sustainalytics、企業の低炭素社会への移行を評価するレーティングを提供開始

4月13日、ESG格付、データ、リサーチプロバイダーであるMorningstar Sustainalyticsは、企業の戦略や行動、シナリオ分析に基づき、投資家にネット・ゼロへの道筋を評価することを目的とした「低炭素移行格付」を発表した。

約2年の開発期間を経て発表された新レーティングは、ビジネスモデル、排出量、経営実績の分析に基づき、企業が低炭素化のリスクと機会にさらされることを示す「暗示的温度上昇」として表現されている。

本シナリオは、2025年までに森林破壊を止め、2035年までに中国での石炭を廃止し、2040年までにほぼすべての市場で新型の化石自動車を廃止するなど、地球温暖化を1.5度以下に抑えるために必要な政策や行動を検討している。格付けは、RPSシナリオを、企業の事業所所在地や事業活動を考慮した企業固有のネット・ゼロ予算と調整するものである。

新しい低炭素移行格付けは、大手上場企業のうち約4,000社を対象に開始され、Morningstar Sustainalyticsは2024年までに12,500社以上への拡大を目指している。また、Morningstarは、この新しい格付けに基づく新しい一連のグローバル気候インデックスを導入する予定であることを発表した。これは、ポートフォリオのネット・ゼロの軌道を追跡したい投資家向けに、ビジネスモデルの変革を実現し気候変動リスクを管理する企業へのエクスポージャーを提供するものである。

【参照ページ】
(原文)Morningstar Sustainalytics Launches its Low Carbon Transition Ratings
(日本語訳)モーニングスター・サステナリティクスが「低炭素化移行評価」を提供開始

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…
  3. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る