
7月28日、炭素会計および脱炭素化支援を行う米Green Project Technologiesは、英国Emitwiseのソフトウェアプラットフォームを買収したと発表した。Emitwiseが有する製品別カーボンフットプリント(PCF)の自動算出機能と、サプライヤー連携の高度なツールを統合することで、スコープ3排出の可視化と削減を目指す企業への支援体制を大幅に強化する。
Emitwiseは、AI・機械学習技術を活用し、グローバルな調達部門が数千社に及ぶサプライヤーを可視化・評価し、PCF算出やSBTi(科学的根拠に基づく目標)準拠のネットゼロ目標設定を迅速に行えるソリューションを提供してきた。Scope 3 Peer GroupやSME Climate Hubとも連携し、サプライヤーの脱炭素化を加速する実績を持つ。
今回の買収により、Emitwiseの共同創業者であるベン・ペディCTOおよびエドゥアルド・ゴメスCPOを含む主要メンバーがGreen Projectに加わる予定であり、今後の製品統合と機能強化に寄与するとされる。また、Green Projectが提供する中小企業(SME)向けの監査対応型炭素会計ソフトウェアや、再エネ調達プラットフォーム「act50」との連携も進む。
親会社であるACTグループにとっても、今回の統合はグローバルなサプライチェーンに対応した包括的な脱炭素化支援体制の確立に向けた重要な一歩となる。同社は今後、企業の気候変動対応の成熟度を問わず、あらゆるレベルでの脱炭素戦略に対応するパートナーを目指すとしている。
(原文)Green Project Technologies Acquires the Emitwise Platform, Introducing Best-In-Class Supply Chain Climate Solution
(日本語参考訳)グリーン・プロジェクト・テクノロジーズがEmitwiseプラットフォームを買収し、クラス最高のサプライチェーン気候ソリューションを導入