7月6日、スペインの銀行BBVAと米国の不動産テクノロジーに特化したベンチャーキャピタル企業Fifth Wallは、建設・不動産業界向けの脱炭素ソリューションへの投資を目的とした新たなパートナーシップを締結したことを発表した。
国際エネルギー機関(IEA)と国連環境計画(UNEP)によると、建物と不動産は、炭素排出量の約40%を占め、地球規模の気候変動問題に対する最も大きな要因の1つとなっている。また、長期にわたるという性質上、代替が最も困難な排出源のひとつでもある。
本パートナーシップの下、BBVAはFifth Wall’s Climate Fundを通じて、材料から運用、解体、リサイクルまで、建物のライフサイクル全体に対応する脱炭素ソリューションを求める企業に投資していく。本ファンドは、特に原材料、物流、サプライチェーン、建設、エネルギー効率、冷暖房、廃棄物管理、さらに透明性と効果的なコーポレートガバナンスを支えるイノベーションなどの分野で、業界のネット・ゼロ移行を支援する投資を優先的に行う。
BBVAは、これらの技術開発への融資を主導することで、破壊的な気候変動技術に触れ、この分野のビジネスチャンスとリスクに関する知識を得て、顧客に独自のアドバイスを提供できるようになることを目指すと述べている。
【参照ページ】
(原文)BBVA partners with Fifth Wall Climate Fund to invest in technologies to decarbonize the real estate industry
(日本語訳)BBVA・Fifth Wall、不動産・建設業界向けの気候変動対策に向けた投資で提携