6月29日、投資会社responsAbilityと資産運用会社ESGアセットマネジメント(ESG-AM)は、「Transition to Net Zero Bond Fund」の立ち上げを発表した。同ファンドは、CO2排出量の削減と温室効果ガス(GHG)排出量のネット・ゼロを長期的に達成するための措置を講じている企業に焦点を当てる。
responsAbilityによると、初期ポートフォリオの債券の約70%は、GHG排出量の削減で最もレバレッジが大きい産業部門に、25%は金融サービス部門に、約5%は公益事業部門に配分される。国別では、米国が40%、英国が13%、ドイツが9%、フランスが8%と、ポートフォリオの大部分を占めている。
同ファンドの戦略の一例として、投資会社は建材会社のHolcim保有を強調した。建材メーカーは、その主要製品の炭素強度が高いため、気候変動対策においてますます注目されている。Holcimは、新しいタイプのセメントを開発し、廃棄物由来の燃料の使用を増やし、また、避けられない炭素排出を回収するパイロットプラントを運営している。
Transition to Net Zero Bond Fundは、EU SFDRの第9条ファンドに分類され、設立のための初期シード資金はドイツとスイスの機関投資家から提供されている。
【参照ページ】
(原文)responsAbility and ESG-AM launch Transition to Net Zero Bond Fund
(日本語訳)レスポンスアビリティとESG-AMが「Transition to Net Zero Bond Fund」をローンチ