6月30日、Fifth Thirdはサステナブルファイナンスの目標を大幅に引き上げ、2030 年までに環境および社会的な金融で 1,000 億ドル(約13.5兆円)を達成するという新たな目標を設定した。2020年に設定された同行の当初の目標は、2025年までに80億ドル(約1兆円)達成することだった。しかし、Fifth Thirdは5年間の目標をすでに達成し、予定より3年近く前倒しで達成した。
また、従来の目標は太陽光発電や風力発電、地熱やバイオマス施設、水力発電などの再生可能エネルギープロジェクトに特化していたが、今回の発表では、Fifth Thirdの目標の範囲をソーシャルファイナンスにも拡大した。
新しい目標は、同行のESGおよびサステナブルファイナンスに関する取り組みの進捗状況をまとめた「2021年ESG報告書」の発表と同時に発表された。報告書のハイライトには、再生可能エネルギーの100%購入、場所ごとのGHG(温室効果ガス)排出量の75%削減、エネルギー使用量と飲料水の使用量のそれぞれ40%と50%の削減、廃棄物の75%を埋め立て地から転用、紙の使用量の75%削減など、フィフスサードのサステナビリティ目標のいくつかが達成されたことが記載されている。
また、同行は、エグゼクティブ・ダイバーシティ・リーダーシップ・カウンシルの「人種間の平等、公平、包摂を加速する」取り組みの一環として、2020年に発表した28億ドル(約3,800億円)の投資約束の46%にあたる13億ドル(約1,800億円)の実現も発表した。
【参照ページ】
(原文)Fifth Third Sets $100 Billion Environmental and Social Finance Target through 2030
(日本語訳)フィフスサード、2030年までに1,000億ドルの環境・社会貢献型金融目標を設定