KYCプロバイダーのFenergo、金融機関向けESGコンプライアンス・ソリューションを提供開始

6月29日、顧客情報管理(KYC)および顧客ライフサイクル管理(CLM)デジタルソリューションプロバイダーのFenergoは、金融機関がESGコンプライアンスのための業務を合理化し、規制リスクと風評リスクを低減することを目的とした新しいソリューションを発表した。

本ソリューションにより、企業は気候、風評、ESGの補完的リスクを計算し、運用資産の持続可能性に関する一連の開示を企業に義務付けるSustainable Finance Disclosure Regulation(SFDR)や、持続可能性報告を財務報告と同等にすることを目指すCorporate Sustainability Reporting Directive(CSRD)などの規制義務を遂行できるようになる。

また、EUタクソノミや気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)などの報告基準や情報開示もカバーしている。

同社によると、新しいソリューションにより、金融機関は顧客のデータ取得を効率化し、サプライチェーンの階層を可視化してから正確なESG評価を適用したり、外部のESGデータプロバイダーの情報を用いて顧客のESGプロファイルを構築してから既存のKYC文書や論争スクリーニングと照合して検証できるようになるという。

【参照ページ】
(原文)Fenergo launches ESG offering to support mandatory regulatory requirements
(日本語訳)KYCプロバイダーのFenergoが金融機関向けESGコンプライアンス・ソリューションを提供開始

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