エネルギー大手bp、オーストラリアのグリーン水素・再エネプロジェクトに最大規模で参画

bp、オーストラリアで大規模なグリーン水素・再生可能エネルギープロジェクトに最大規模で参画

6月15日、エネルギー大手bpは、世界最大級の再生可能エネルギーおよびグリーン水素エネルギープロジェクトとなることが期待される西オーストラリア州の「アジア再生可能エネルギーハブ(AREH)」の40.5%の株式を取得すると発表した。今回の新たな契約により、bpはプロジェクトを主導・運営し、Intercontinental Energy(インターコンチネンタルエネルギー)、CWPグローバル、マッコーリーおよびマッコーリーのGreen Investment Groupとともに、同ハブの最大の出資者となる。

AREHは、複数の段階を経て、風力と太陽光による最大26GWの発電能力の開発を目指す。これは、年間90テラワット時以上(2020年のオーストラリアの全発電量の約1/3に相当)の発電量に匹敵する。また、年間160万トンのグリーン水素または900万トンのグリーンアンモニアを生産可能で、世界最大級のグリーン水素プロジェクトとなる。

6,500平方キロメートルの敷地に建設される本プロジェクトは、世界最大の鉱業地域で再生可能エネルギーを供給し、オーストラリア市場向けにグリーン水素とグリーンアンモニアを製造し、海外のユーザーにも輸出する。AREHは、フル稼働時には、国内および輸出市場において年間約1,700万トンの二酸化炭素を削減するという。

bpは、2020年に国際石油会社から総合エネルギー企業への転換を図る長期戦略を開始し、石油・ガスの生産を長期的に削減するとともに、低炭素エネルギー源への投資拡大を目標としている。最近では、バイオエネルギー、利便性、電気自動車(EV)充電、再生可能エネルギー、水素などの「移行成長事業」の設備投資全体に占める割合を、2025年までに40%以上、2030年までに50%程度に引き上げる計画を立て、2030年までに再生可能電力容量50GWの達成を目指している。

【参照ページ】
(原文)bp to lead and operate one of the world’s largest renewables and green hydrogen energy hubs based in western Australia
(日本語訳)bp社、オーストラリア西部を拠点とする世界最大級の自然エネルギーおよびグリーン水素エネルギーハブを主導・運営へ

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-18

    EC、サステナビリティ報告に「緊急修正措置」 先行企業の負担を軽減

    7月11日、欧州委員会は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に対する的を絞った「緊急修正措置」…
  2. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  3. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る