Climentum Capital、気候ソリューションスタートアップの拡大に向け、約200億円のベンチャーファンドを立ち上げ
7月5日、ベンチャーキャピタルのClimentum Capitalは、CO2排出に取り組む欧州の初期段階の気候関連技術企業に投資し、その規模を拡大するために、1億5000万ユーロ(約200億円)のベンチャーファンドを新たに立ち上げることを発表した。
Climentum Capitalによると、本ファンドの投資テーマは、よりクリーンで循環型の再生可能な製品に向かう消費者の習慣の変化、気候に配慮した改革のペースを加速させる政府への圧力の高まり、持続可能性とカーボンニュートラルに対する企業の支出の増加、企業戦略の転換、エネルギーと商品市場に対する圧力の高まりなど、関連するいくつかのマクロトレンドに根ざしたものである。
同社は、欧州全域のレイトシードステージからシリーズAまでの25社のスタートアップに対し、100万ユーロ(約1.4億円)から500万ユーロ(約7億円)の範囲で投資を行う予定だ。投資対象として特定された主なCO2削減カテゴリーは、次世代再生可能エネルギー、食品・農業、産業・製造、建物・建築、輸送・移動、廃棄物・材料などである。
Climentum Capitalによると、本ファンドは、財務的目標と気候変動への影響目標の両方に基づく「デュアルキャリーモデル」を採用し、当初からCO2排出削減に特化するという。
本ファンドの最初のクロージングは確保されており、最終的なクロージングは2022年末になる見込みだ。初期の出資者には、BASF Venture Capital、Arbejdernes Landsbank、Vaekstfondenのほか、ファミリーオフィスや技術系起業家などが名を連ねている。
【参照ページ】
(参考記事)Climentum backs startups with $157M to ‘accelerate Europe’s green transition’
(日本語訳)Climentum Capital、気候ソリューションのスタートアップの拡大を目指し、約200億円のベンチャーファンドを立ち上げ