イギリス、個人と中小企業に大幅な減税発表

5月23日、イギリスの財務大臣を務めるRishi Sunakは、7月から国民保険の個人控除を12,570ポンド(約200万円)に引き上げると発表した。約3000万人の英国労働者が減税の恩恵を受け、7月からの1年間で一般的な従業員は330ポンド(約5万円)以上節約できる。

Sunak氏はまた、ガソリンとディーゼルの燃料税を1リットルあたり5ポンド(約800円)引き下げると発表した。これにより、自動車1台を所有する家庭で平均100ポンド(約1万6,000円)の節約になる。

さらに、所得税の基本税率も2024年に1ポンド(約162円)引き下げる。この減税は、労働者、貯蓄者、年金生活者にとって50億ポンド(約8,000億円)に相当し、基本税率の引き下げは16年ぶりとなる。

首相はまた、投資、イノベーション、成長を促進するための一連の企業支援策を打ち出した。支援策には雇用手当の1,000ポンド(約16万円)増額が含まれ、約50万社の中小企業に恩恵をもたらす。

今回の大幅な減税は、パンデミック後の世界的なサプライチェーンの問題や、ロシアのウクライナ侵攻が、英国中の家庭の生活費を押し上げていることを受けたものである。

【参照ページ】
(原文)Chancellor announces tax cuts to support families with cost of living
(日本語訳)英首相、生活費を支える家庭の減税を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-24

    GHGプロトコル、企業排出報告の信頼性向上へ―新たな公開協議を実施

    10月20日、温室効果ガス(GHG)排出会計の国際基準を策定するGHGプロトコルは、Scope2基…
  2. <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025-10-20

    <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025年10月に、SBTi(Science Based Targets initiative)は…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る