アブダビ、ブラックロック、HSBCなどがCOP28で気候金融シンクタンクを立ち上げ

アブダビ、ブラックロック、HSBCなどがCOP28で気候金融シンクタンクを立ち上げ

12月1日、COP28のスルタン・アーメド・アル・ジャベール議長は、市場設計、フレームワーク、スキル開発など、グローバルな気候変動ファイナンスの発展を加速させることを目的とした新しいシンクタンク兼ナレッジハブ、グローバル気候ファイナンスセンター(GCFC)の設立を発表した。

COP28で発表されたGCFCの創設メンバーには、アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)、ADQ、ブラックロック、CIFF、GFANZ、HSBC、マスダール、ナインティワン、世界銀行グループが名を連ねる。同組織はADGMに本部を置く。

設立メンバーによると、GCFCは、気候変動資金の成長を促進し、低炭素・ゼロ炭素イニシアティブへの国際的な投資を促進し、投資の流れを妨げている金融枠組みに関連する主要な障壁に対処するため、十分に機能するグリーンファイナンス市場の拡大を支援することを目的としている。

新イニシアティブの中核的機能には、研究、政策、革新が含まれ、枠組みを調整し、金融市場を構築するためのベストプラクティス、原則、解決策の研究と共有、アドバイザリーとステークホルダー参画が含まれる。

GCFCはまた、気候ファイナンス・アカデミーを併設し、UAEの専門知識と能力を高めるためのトレーニング・モジュールやオーダーメイドのコースを提供する。

【参照ページ】
(原文)2023 HLMD H. E. Dr. Sultan Ahmed Al Jaber bio
(日本語参考訳)2023 HLMD スルタン・アーメド・アル・ジャベール博士 略歴

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る