Neste、Circulariseと協力 循環型ポリマーと化学品のバリューチェーンにおけるトレーサビリティを確保

5月31日、NesteとオランダのスタートアップCirculariseは、Circulariseのトレーサビリティソフトウェアを循環型ポリマーと化学品のサプライチェーンに導入するための提携を発表した。両社は、再生可能な材料やリサイクル材料の流れを追跡し、バリューチェーンに沿った透明性を高めるデジタルソリューションの確立で協力する。

両社は、Circulariseのブロックチェーンベースのサプライチェーントレーサビリティソフトウェアを使用し、物理的な材料のデジタルツインを作成する予定だ。このツインには、バリューチェーン全体で使用された材料に関する情報が保存され、すべてのバリューチェーン関係者が材料を追跡できるようになる。これにより、材料がどこから来て、どこでどのように加工されたかを検証することができる。また、デジタルツインは、素材や素材から作られた製品のカーボンフットプリントなどのサステナビリティデータに関する情報を提供することもできる。

コラボレーションの目的は可視性と信頼性の向上だが、Circulariseは機密性も優先している。パブリックブロックチェーンベースのインフラとCircularise独自のSmart Questioning技術を使用することで、この2つの目標を1つのソリューションに統合し、知的財産やプライバシーを損なうことなくバリューチェーン上の当事者間で信頼できるデータと情報を共有することが可能になる。

【参照ページ】
(原文)Transparent and traceable: Neste teams up with Circularise to increase visibility along circular polymers and chemicals value chains
(日本語訳)Neste、Circulariseと協力し、循環型ポリマーと化学品のバリューチェーンにおけるトレーサビリティを確保

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る