テスラ、S&P500 ESGインデックスから削除

5月18日、テスラは低炭素戦略の欠如や、人種差別、労働条件、安全関連のガバナンスなどの懸念に起因するリスクによってESGスコアが低くなったため、ベンチマークの年次リバランスでS&P500 ESGインデックスから除外された。テスラは2021年12月にS&P500に加わっており、昨年のリバランスの際にインデックスに加わっていた。

S&P Dow Jones Indices(S&P DJI)の卓越したS&P 500 ESGインデックスは、広範な市場キャップ加重型のインデックスで、ユビキタスS&P 500インデックスと同様の業界グループ全体のウェイトを維持しながら、サステナビリティ基準を満たす有価証券のパフォーマンスを測定するよう設計されている。インデックスの構成銘柄は、年次の企業持続性評価(CSA)から導かれるS&P DJI ESGスコアを用いて選定される。また、論争の的になっている兵器や石炭採掘などの特定の事業活動への関与や、国連グローバル・コンパクト(UNGC)の原則に賛同していない企業については、スクリーニングや除外を適用している。

本インデックスは毎年4月の最終営業日終了後にリバランスされるが、今年のリバランスでは、ホーム・デポ、アクセンチュア、シェブロン、デルタ航空、テスラなど、有名企業がインデックスから除外された。

【参照ページ】
(参考記事)Tesla Loses Spot on S&P ESG Index Due to Concerns Over Crashes, Working Conditions
(日本語訳)テスラ、S&P500 ESGインデックスから削除

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-8

    欧州198団体がサステナブルファイナンス規制の骨格維持を要請

    7月1日、欧州持続可能投資フォーラム(Eurosif)を含む198の投資家・企業団体は、EUのサス…
  2. GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    2025-7-7

    GRI労働関連基準の改訂状況と人的資本開示との対応関係を解説

    GRI(Global Reporting Initiative:グローバル・レポーティング・イニシ…
  3. 2025-7-7

    ノルウェー政府、2035年に温室効果ガス70〜75%削減目標を提出

    6月26日、ノルウェー政府は、パリ協定の下で2035年に向けた新たな国が決定する貢献(NDC)を国…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る