タイヤ製造グッドイヤー、大豆油を使用した廃棄物運搬用タイヤを発売

5月4日、タイヤ製造大手のグッドイヤーは、ゴム配合に石油系材料の代わりに大豆油を使用したトラック用タイヤ第2弾を発表した。

廃棄物運搬用タイヤ「Endurance WHA」は、5月に発表された都市交通用タイヤ「Metro Miler」とともに、バイオベースの大豆油を使用した市販のトラック用タイヤとして発売される予定だ。

グッドイヤーは、5月9日から12日までラスベガスで開催された2022年廃棄物エキスポで新たなタイヤを発表したが、生産開始は第3四半期になるとのこと。使用される大豆油は、食品用途の残飯から供給される。 

再生可能な大豆油を配合した Endurance WHAは、約16液オンスの流動性のある石油油に置き換わる。本タイヤの導入は、2040年までにタイヤ内の石油系オイルを完全に置き換えるというグッドイヤーのコミットメントの次のステップであり、業界全体のサステナビリティのトレンドによって高まる商業的需要に対応することを目的としている。

Endurance WHAは、トレッド摩耗を最適化する2層トレッドコンパウンド、低い転がり抵抗、24/32インチのスキッド深さを提供する。また、WHAにはオプションでデュラシールテクノロジーのインナーライナーを装着することができ、トレッドのパンクを密閉してタイヤのダウンタイムや修理、早期の取り外しを軽減することができる。

【参照ページ】
(原文)GOODYEAR RELEASES ITS FIRST CITY TRANSIT TIRES MADE WITH A SUSTAINABLE SOYBEAN OIL COMPOUND
(日本語訳)グッドイヤー、持続可能な大豆油コンパウンドを使用した初の都市交通用タイヤを発売

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る