5月4日、バッテリー技術の新興企業Group14は、高級スポーツカーメーカーのPorsche AGが主導するシリーズC資金調達ラウンドでの4億ドル(約524億円)の調達を発表した。本資金は、同社の先進バッテリー材料の生産能力拡大を支援することを目的としている。
Group14の先進的なシリコン-カーボン技術は、EVバッテリーの性能を大幅に向上させることで、航続距離や充電不安といったEV普及の課題を解決することを目的としている。同社によると、この先端材料は、リチウムシリコン電池が従来のリチウムイオン電池より50%高い性能を発揮するのに役立つという。SCC55は、従来のリチウム電池の負極材である黒鉛に比べ、5倍の容量と最大50%のエネルギー密度を誇り、既存の製造設備に適合するため、電池メーカーの生産量を大幅に増加させることが可能である。
Group14は最近、米国で商業規模の電池活物質工場を立ち上げ、韓国ではSKグループとの合弁工場の開発を開始した。同社は、市場の需要に先んじ、Porscheの子会社であるセルフォース・グループなどの顧客に製品を供給するため、今回の資金調達により、米国で2番目の商業規模の工場を着工する予定である。
本資金調達ラウンドには、OMERS Capital Markets、Decarbonization Partners、Riverstone Holdings LLC、Vsquared Ventures、Moore Strategic Ventures、その他の大手機関投資家が追加で参加した。
【参照ページ】
(原文)Porsche AG acquires stake in innovative producer of battery materials
(日本語訳)Porsche、バッテリー技術の新興企業Group14のために500億円超の資金調達を主導