コンシューマー・グッズ・フォーラム、プラスチックリサイクル技術開発の新ビジョンとリサイクルに関する主要6原則を発表
4月13日、食品・消費財大手や小売大手が加盟する国際的な業界団体コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)のプラスチック廃棄物アクション連合は、信頼性が高く安全で環境に優しい開発のための6つの主要原則と、それらを満たし、新たなプラスチックリサイクル技術の開発を促す「プラスチックの循環型経済における化学リサイクル」というビジョンを発表した。
2021年、 同連合は、 国連のプラスチック汚染に関する条約に沿って、循環型経済の実現に向けた進展を推進するため、プラスチック包装の設計のための「ゴールデン・デザイン・ルール」の全セットを発表。同時に、メンバーは、再利用できない包装のリサイクル率を高めるために、先進国および過渡期の市場における取り組みの一環として、最適な拡大生産者責任(EPR)プログラムの枠組みを開発していた。
今回定められた、熱分解ベースのケミカルリサイクルを安全に拡大するための共通のビジョンと6つの主要原則では、メカニカルリサイクルとの補完性、材料のトレーサビリティ、プロセスの歩留まりと環境影響、健康と安全、そして訴求を中心に示した。
また、今回連合は新たに独立したライフサイクルアセスメント(LCA)調査を発表。 同調査は、環境・社会・ガバナンス(ESG)パフォーマンスとリスク管理ソフトウェア、データ、コンサルティングサービスのリーディングカンパニーであるスフェラ社が実施し、国連環境計画、ノースウェスタン大学(米国)、ユーノミア社の専門家がプロセス全体を通じてピアレビューを行った。調査の結果、リサイクルしにくいプラスチック廃棄物を化学的にリサイクルすることで、廃棄物焼却と比較して、ライフサイクルGHG排出量が43%低かったと報告している。
【参照ページ】
(原文)Consumer Goods Companies Announce Position on Chemical Recycling Technologies and Publish Life Cycle Assessment – The Consumer Goods Forum
(日本語訳)消費財メーカーが化学物質のリサイクル技術に関する見解を発表、ライフサイクルアセスメントを公表