化学大手Dow、循環型プラスチック・スタートアップPlastogazへの戦略的投資を発表

Dow、Plastogaz社への戦略的投資を発表

3月22日、化学および材料科学大手のDowは、廃プラスチックを循環型原料に変換する同社のソリューション推進及び埋立地の廃棄物の回避、二酸化炭素排出量の削減を目的として、循環型プラスチックスタートアップPlastogaz SAへの戦略的投資を行うと発表した。

Dowによると、Plastogazの触媒式水素化分解技術は、廃棄物から循環型原料、そして循環型ポリマーへのプロセスを簡素化し、現在の他の高度なリサイクル形態よりも効率的でエネルギー集約度の低いソリューションを実現する。

アドバンスト・リサイクルは従来のリサイクルを補完するプロセスであるが、アドバンスト・リサイクルでは、焼却や埋立地に送られることが多い従来リサイクル困難なプラスチックをリサイクルすることができる。また、リサイクルされた製品は食品と接触する包装に使用することができ、同じ材料のリサイクル回数に制限はない。

両社は今後、Plastogaz社のプロセスの商業化を加速させ、効率的でエネルギー消費の少ない高度なリサイクルを目指す。

Dowは、グローバルブランドがバリューチェーンからプラスチック廃棄物を排除し、プラスチック廃棄物の危機に対処できるよう、プラスチックの循環型原料の開発に注力するPlastogaz社のような企業との技術開発をさらに促進するために、リーチと材料科学の専門知識をもたらすことを目指すと述べている。

【参照ページ】
(原文)Dow to simplify plastic waste-to-feedstock process through investment with start-up Plastogaz
(日本語訳)Dow、サーキュラー・プラスチック・スタートアップPlastogazへの戦略的投資を発表

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る