Siemens、中小企業の脱炭素化を支援する120億円規模のプログラムを開始

 

3月10日、Siemensは、中小企業(SMEs)の脱炭素化目標および取り組みの推進・支援を目的とした、1億ドル(約120億円)の新たな資本プログラムを発表した。

Siemensによると、中小企業は米国経済の大部分を占めており、米国が世界の気候変動目標を達成する上で大きな影響力を持っている。Siemensの事業会社であるSiemens Smart InfrastructureとSiemens Financial Servicesが開始した本プログラムは、中小企業が独自の脱炭素化プログラムを進める上で直面する課題に対応することを目的としており、資本、コンサルティング・サービス、主要技術へのアクセスを提供するものである。

本プログラムに選ばれた企業は、Siemensの財務および技術の専門家チームと相談し、エネルギー効率化技術・代替再生可能エネルギー源・自動車充電インフラなど、Siemens Smart Infrastructureのサステナビリティを重視した製品・ソリューション・サービスを統合し、エンドツーエンドの脱炭酸ロードマップを個別に作成できるようになる。Siemens Financial Servicesは、一般的なプロジェクト規模が100万ドルから1,000万ドル(約1〜12億円)の範囲で、二酸化炭素削減戦略に対するさまざまな融資オプションを提供する。

【参照ページ】
(原文)Siemens Launches $100 Million Capital Program to Jumpstart Sustainability Journey for Small and Medium Sized Businesses
(日本語訳)Siemens、中小企業の脱炭素化を支援する120億円規模のプログラムを開始

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