英酒造企業Diageo、カナダに220億円のカーボンニュートラル蒸溜所を建設

 

3月9日、イギリスの酒造企業Diageoは同社のカナディアン・ウイスキー「Crown Royal」のために、カナダに2億4,500万カナダドル(約223億円)のカーボンニュートラル蒸留所を建設する計画を発表した。オンタリオ州セントクレアタウンシップに位置する本施設は、100%再生可能エネルギーで操業し、年間最大2000万リットルの絶対アルコール(LAA)を生産する能力を持つ予定である。

本発表は、2020年にDiageのサステナビリティプログラム「Society 2030: Spirit of Progress」の開始を受けたもので、2030年までに世界にプラスの影響を与えることを目的とした一連の25の目標が盛り込まれている。その中には、再生可能エネルギーを100%活用すること、直接事業における炭素排出をネット・ゼロにすること、サプライヤーと協力して2030年までに間接的な炭素排出を50%削減することなどの目標が掲げられている。

Diageは昨年、ケンタッキー州レバノンに初のカーボンニュートラル蒸留所を開設し、ウイスキーブランド「Bulleit Bourbon ‘Frontier’」を製造している。

新蒸留所の建設は今年後半に開始され、2025年の操業開始を予定している。

【参照ページ】
(原文)Diageo Announces Plans to Build Carbon Neutral Crown Royal Distillery in Canada
(日本語訳)Diage、カナダに2億4500万ドルのカーボンニュートラルな蒸溜所を建設

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る