IRENA、再生可能エネルギー統計2023を発表

7月6日、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、世界の再生可能エネルギー統計報告書の2023年版を発表した。同機関は、世界の再生可能エネルギー容量と利用に関する包括的で信頼性の高いデータセットを作成している。再生可能エネルギー統計2023は、2013-2022年の発電容量、2013-2021年の実際の発電量、2020-2021年の150 以上の国と地域の再生可能エネルギー収支に関するデータセットを提供する。

2021年の世界の再生可能エネルギー発電量は、7,858TWh、2020年比で5.4%の増加だった。発電量全体では、水力発電55%、風力発電23%、太陽光発電13%、バイオマス発電8%、地熱発電1%となった。2020年から2021年への電源別伸び率では、太陽光発電22.7%増、風力発電15.7%増、バイオマス発電7.3%増、地熱発電0.6%増、水力発電のみ1.9%減を記録した。

地域別再生可能エネルギー発電量に関しては、アジア44%、欧州19%、北米18%、南米11%だった。国別順位は、中国、米国、ブラジル、カナダ、インド、ドイツ、ロシア、日本、ノルウェー、英国。

本報告書には、OECD-DACデータベースおよび20の主要な多国間、二国間および各国の開発金融機関から作成された、2012年から2021年までの自然エネルギーへの投資に関する統計も掲載されている。

【参照ページ】
(原文)Renewable energy statistics 2023
(日本語訳)IRENA、再生可能エネルギー統計2023を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る