BlackRockのeFront、プライベートマーケット投資家向けESGデータでClarity AIと提携

BlackRockのeFront、プライベートマーケット投資家向けESGデータでClarity AIと提携

8月8日、ESG分析およびデータサイエンス・プラットフォームであるClarity AIは、BlackRockのオルタナティブ投資管理プラットフォームであるeFrontと新たに提携し、民間市場の投資家がオルタナティブ投資ポートフォリオのサステナビリティ評価を定量的に作成できるようにすると発表した。

両社によると、本パートナーシップは、上場企業以外のサステナビリティ指標のギャップを解決し、LP、GP、投資先企業間のコミュニケーションを促進することを目的としている。

Clarity AIは、投資家がポートフォリオの影響を管理できるように設計された、純粋な影響評価・査定技術プラットフォームだ。本プラットフォームは、ビッグデータと機械学習を使用して、実用的なサステナビリティとインパクトのインサイトを作成し、これらを企業、国、地方自治体などのユニークで幅広いユニバースに展開し、SFDRやEUタクソノミ規制で求められるような新しいサステナビリティ開示義務に対応できるように規制と顧客報告をサポートする。

BlackRockは2021年1月にClarity AIへの投資を発表し、その後12月に同社に対する5000万ドル(約67億円)の資金調達ラウンドに参加した。BlackRockは、 Clarity AIの機能を自社の投資専門家向けオペレーティングシステム「アラジン」に統合し、最近、Clarity AIのプラットフォームを活用して、EUのSFDRフレームワークのエンタープライズレポーティングをサポートすると発表した。

【関連記事】SoftbankとBlackRock、サステナビリティ・データ&アナリティクス・プラットフォーム「Clarity AI」に出資

新しいパートナーシップの下、 eFrontのサステナビリティサービスを選択したLPは、ポートフォリオに関連するクラリティAIのESGデータにアクセスし、そのデータを報告書内で活用できるようになる。一方GPは、企業、ファンド、ポートフォリオレベルの分析およびベンチマーク、さらに排出量や総エネルギー消費量などの主要なサステナビリティ指標を生成することができるようになる。

【参照ページ】
(原文)Clarity AI partners with BlackRock’s eFront
(日本語訳)クラリティAI、ブラックロックのeFrontと提携

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…
  3. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る