1月11日、資源開発の世界的大手である英豪Rio Tintoは、2030年までに二酸化炭素排出量を50%削減するという同社の戦略の一環として、西オーストラリア州のピルバラ地域で使用するバッテリー式列車4両を購入することに合意した。米Wabtecから7MWhのFLXdriveバッテリー電気機関車4両を購入し、2023年に米国で生産を開始し、2024年初めにピルバラで最初の試験を行う予定だ。
この機関車は、同社の鉱山から港まで鉱石を運ぶのに使用され、港や鉱山に設置された専用の充電ステーションで充電される。また、走行中のエネルギーを回生して車載バッテリーの充電に利用する回生ブレーキシステムにより、走行中に追加でエネルギーを生成することも可能だ。
同社が保有する鉄道機関車の全車両をネット・ゼロ・エミッション技術に移行することにより、ピルバラ地区におけるディーゼル関連の炭素排出量を年間約30%削減することができる。納入後、機関車はピルバラの管理された環境で試運転され、さまざまな安全・機能的基準に対してテストされる予定だ。
【参照ページ】
(原文)Rio Tinto purchases first battery-electric trains for the Pilbara
(日本語訳)Rio Tinto、ピルバラで初のバッテリー式鉄道を購入