Commerz VenturesやCiti Ventures、消費者向けカーボンフットプリント追跡ソリューションプロバイダーに出資

1月17日、ストックホルムに拠点を置くカーボンフットプリント追跡ソリューションプロバイダーのDoconomyは、1,900万ドル(約21億円)の資金調達ラウンドを完了したことを発表した。

この資金調達ラウンドは、コメルツ銀行関連のベンチャーキャピタルであるCommerzVenturesが主導し、新規投資家のIngka Investments(イケアの親会社Ingka Groupの一部)とCiti Ventures、および既存投資家のMastercardとÅlandsbankenが参加した。

Doconomyのソリューションは、消費者が自分の取引が環境に与える影響を測定・理解し、より持続可能な選択をできるようにするものだ。このソリューションには、金融取引APIが含まれ、Mastercardなどの企業は顧客が購入した商品の環境フットプリントを追跡し、個々の炭素予算を設定することができる。最終的にはブランドが製造する製品の炭素フットプリントを、共通の世界共通のスコアリングシステムを使用して定量化する予定だ。

今回の資金調達で得た資金は同社の事業拡大の加速、新しい人材の採用、インパクト・アプライド・ポートフォリオのさらなる開発支援に充てられる。

【参照ページ】
(原文)Citi Ventures and Ingka Investments back Doconomy’s latest funding round to accelerate climate action
(日本語訳)シティ・ベンチャーズとイングカ・インベストメンツが、気候変動対策を加速させるドコノミーの最新資金調達ラウンドを支援

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る