
7月24日、経済産業省と農林水産省は「プラスチック使用製品設計指針」に基づき、4製品分野(清涼飲料用ペットボトル容器、文具、家庭用化粧品容器、家庭用洗浄剤容器)における設計認定の基準を公表した。これは、優れた環境設計を施した製品を国が認定し、資源循環と脱炭素社会の実現に資する制度である。
清涼飲料用ペットボトル容器は、PET単素材・無着色・印刷禁止などが条件とされ、容器の軽量化やリサイクル性が重視される。文具は、クリアホルダーやバインダーなどでプラ使用量20%以上削減や再生材・バイオマス材の使用、単一素材、印刷禁止など多項目にわたる要件が設けられた。
家庭用化粧品容器(シャンプー等)の本体容器には、1mlあたりのプラ使用量制限(例:0.400g/ml以下)や再生材・バイオマス材の50%以上使用などが求められ、詰替用ボトルやフィルムにも厳格な単位基準と素材要件が設けられた。
また、家庭用洗浄剤容器も、容器用途別に1mlあたりの原単位上限が明示され(例:台所用洗剤0.12g/ml以下)、特定素材(PVCやアルミなど)の不使用、再生材の使用率(25%以上)などが条件となっている。
この制度により、認定製品はグリーン購入法やリサイクル設備整備の支援対象となり、環境対応製品の普及が期待される。