
サステナビリティ情報開示の質を高めることは、今や重要な経営課題である。単なる開示義務の遵守ではなく、企業価値向上に資する戦略的な取り組みが求められている。
開示の制度化が進む中、SSBJ(サステナビリティ基準委員会)基準でも参照が推奨されているように、投資家が重要視するSASB(Sustainability Accounting Standards Board:サステナビリティ 会計基準審議会)スタンダードへの理解と対応は、開示の質向上に不可欠な要素であろう。
本稿は、SASBスタンダードの概要から、実践的な対照表の作成ステップおよびそのメリットを紹介するものである。また、SASBスタンダードが業界ごとに重要と見なす開示項目を整理した一覧表を(ダウンロード資料)として掲載した。
自社のサステナビリティ開示の改善に向け、SASBスタンダードの理解促進と活用検討に、本稿を活用してほしい。
SASBスタンダード概要
SASBスタンダードとは(SSBJ基準との関係)
SASBスタンダードは、業種ごとに財務的に重要なサステナビリティ課題を整理した国際基準である。
SSBJ基準では、企業がリスクや機会を識別する際にこのSASBの開示トピックを参照し、要否を判断することが求められている。最終的に自社には適用しないと結論づけることも可能であるが、投資家にとっては業種横断で比較可能性を高める重要な開示方法であると考える。
参考サイト:SASBスタンダード概要
本記事の続きでは、SASBスタンダード対照表を作成する際の具体的なメリットや手順を詳しく紹介している。企業のサステナビリティ開示の質の向上のヒントを、ぜひ見つけてほしい。
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執筆者紹介
![]() | 竹内 愛子 (ESG Journal 専属ライター) 大手会計事務所にてサステナビリティ推進や統合報告書作成にかかわるアドバイザリー業務に従事を経て、WEBディレクションや企画・サステナビリティ関連記事の執筆に転身。アジアの国際関係学に関する修士号を取得、タイタマサート大学留学。専門はアジア地域での持続可能な発展に関する開発経済学。 |