国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

8月29日、GPIFが2024年度サステナビリティ投資報告書を公表した。本報告書では、気候関連開示、人的資本、コーポレートガバナンス、生物多様性など、国内外における主要な開示項目の傾向が詳細に分析されている。

本稿では、報告書作成に活用されたMSCIやS&P Globalの分析結果を踏まえ、GPIFポートフォリオや国内外企業における主要な項目の開示傾向や簡潔に課題を整理。さらに、後半ではギャップ分析や改善策を検討する際の実務的なステップを紹介しているので、自社の開示水準や運用体制を評価するのに活用してほしい。

GPIFのESG投資報告の概要

GPIFは、 2024年度より従来の「ESG活動報告書」を「サステナビリティ投資報告書」へと改称した。これは、投資判断においてESGのみにとどまらず、自然資本や生物多様性、人的資本など、より広範な視点を包含する方針を反映したものである。


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執筆者紹介

竹内 愛子 (ESG Journal 専属ライター)
大手会計事務所にてサステナビリティ推進や統合報告書作成にかかわるアドバイザリー業務に従事を経て、WEBディレクションや企画・サステナビリティ関連記事の執筆に転身。アジアの国際関係学に関する修士号を取得、タイタマサート大学留学。専門はアジア地域での持続可能な発展に関する開発経済学。

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