JPモルガン・チェースは、ESG(環境・社会・ガバナンス)を売り物にした投資商品の品ぞろえを増やす。ウォール街はESGをデリバティブ(金融派生商品)市場にも拡大する計画を立てている。
同行の決定は、サステナビリティ(持続可能性)をあらゆる形態の金融に結び付ける戦略の一環。新種のクロスカレンシースワップ契約をイタリアのエネルギー会社、エネルとの間で結ぶ予定だ。
ESG通貨デリバティブは企業が外国為替や金利リスクを管理するために設計された通常の店頭デリバティブと似ているが、スワップの条件をサステナビリティの目標に結び付けている。事前に設定されたESG目標の達成度に基づいて借り入れコストが上下するサステナビリティ・リンク・ローンなどと同様の仕組みだ。