東京大学、「未来戦略ライフサイクルアセスメント連携研究機構」を設立

東京大学、「未来戦略ライフサイクルアセスメント連携研究機構」を設立

4月1日、東京大学は、LCA研究者を結集し、先端科学技術研究者とともに10部局を横断する「未来戦略ライフサイクルアセスメント連携研究機構」を設立すると発表した。

本機構では、2050年に向かう世界的な技術開発と制度形成の機先を制するべく、未来戦略の立案に資する「先制的LCA」の学理を創成する。既存の学問分野の枠組みを超えた全領域にまたがる研究者の連携によって、世界最先端の研究、教育、さらには未来に向けた科学技術戦略を提言する。機構内には、参画企業14社の先制的LCA社会連携研究部門も設け、産業界に有用な先制的LCA手法として開発し、その社会実装を目指す。

東京大学が2021年9月に発表した基本方針「UTokyo Compass 多様性の海へ:対話が創造する未来」に示した地球規模の課題解決に向けて、未来の持続可能な社会を戦略的に構築するための先制的LCAに発展させることに取組む「未来戦略LCA連携研究機構」を設立する。

国内外の研究者、研究機関、企業、行政等とも連携を進めるほか、14社が参画する先制的LCA社会連携研究部門も設け、成果の社会実装を目指す。未来戦略LCA連携研究機構には、先制的LCAの学理を確立、牽引、発信すべく、10部局を横断する社会や経済への影響を含むLCA関連評価研究者とエネルギーや材料などの先端科学技術研究者40名以上が参画する。

【参照ページ】
「未来戦略LCA連携研究機構」2023年4月1日発足―LCA研究者を結集、先端科学技術研究者とともに未来社会をデザイン―

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-28

    ネイチャーポジティブ経営の重要性が増大・企業に求められる対応とは?(再掲)

    ※2024年3月5日公開済みの記事に「移行計画」「ネイチャーポジティブ宣言」に関する情報を一部更新…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-1

    マレーシアで1.5GWの太陽光×蓄電プロジェクト始動、データセンター向け再エネ供給を強化

    8月25日、マレーシアの国営エネルギー会社ペトロナス系の再生可能エネルギー企業ジェンタリとインフラ…
  2. 2025-8-28

    環境省「ネイチャーポジティブポータル」開設、生物多様性回復へ情報集約

    8月18日、環境省は、生物多様性の保全と回復を目指す「ネイチャーポジティブ」の実現に向け、関連情報…
  3. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る