3月28日、BASFは2050年までにCO2排出量ネット・ゼロを達成するというサステナビリティ目標の一環として、アラバマ州マッキントッシュの製造拠点に革新的な概念実証用浮体式ソーラーシステムを導入した。Noria Energy初の浮体式ソーラーシステムは、再生可能エネルギーを利用して、製造施設にある景観の良い池の水質を改善するために使用される3つのエアレーターに電力を供給している。
浮体式太陽光発電は、周囲の水温が低く安定しているため、稼働効率が高いなど、通常の陸上式太陽光発電システムにはない利点がある。しかし、浮体式ソーラーシステムには、設計や建設に際しての制約があるため、一般的に資本コストが高くなる。また、設置コストを下げるために、環境にさらされることでシステムの信頼性が低下することがあった。特に、強い太陽光にさらされると、従来のポンツーンでは経年劣化や予測不能な故障につながる。
BASFのプラスチック添加剤事業は、Noria Energyと共同で、信頼性の高い革新的なポンツーン設計を低コストで開発し、これらの課題に対処している。最終製品は、BASFの幅広い光安定剤ポートフォリオ(紫外線吸収剤やヒンダードアミン系光安定剤を含む)を活用し、有害な紫外線による劣化からポリマーを保護する。
【参照ページ】
(原文)BASF and Noria Energy install first of its kind floating solar system at BASF’s manufacturing site in the United States
(日本語訳)BASFとNoria Energy、世界初の浮体式太陽光発電システムを設置