花王は8月24日、「調達に関わるサプライチェーンESG推進ガイドライン」を策定した。取引先と共にサプライチェーン全体のトレーサビリティ確保や、資源保護・環境保全や安全、人権などの社会的課題の解決に貢献する。
取引先との取組内容は以下の通り。
① お取引先と共に、調達に関わるサプライチェーンのトレーサビリティを確保し、素原料までのサプライチェーンを確認いたします。
② お取引先と共に、サプライチェーン上での人権・環境に関わるリスク確認を行ない、リスク解決に向けた活動を行ないます。
③ お取引先に対して、Sedex*1 (花王SAQ、代替プログラムを含む*2 )入会、CDPサプライチェーンプログラム*3 参加を要望し、人権・環境面でのデュー・ディリジェンスを促進します。取り組みが不十分なお取引先には、改善を要求いたします。
④ お取引先に対して第三者監査(SMETA監査*4 など)を実施し、監査数を公表します。
⑤ お取引先と共に、第三者認証制度(RSPO、FSC等)を活用した原材料調達を推進します。
⑥ お取引先と共に、原材料調達に関わるCO2排出抑制に向けた取り組みを行ないます。
⑦ お取引先と共に、デジタル技術を活用した情報共有システムを構築し、課題発生時に早期対応を実施いたします。
花王は、天然資源(天然油脂、紙・パルプなど)の調達に関わるお取引先、および人権・環境面でのデュー・ディリジェンスが不十分な取引先などを「ハイリスクサプライヤー」と定義し、購買担当役員承認の上毎年見直しを実施する。「ハイリスクサプライヤー」に対して、第三者監査を優先的に実施し、リスク把握と指摘事項に対する改善要求を行なう予定だ。