
6月20日、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(MSIM)は、気候関連プライベート・エクイティ戦略「1GT」を通じて、エネルギー業界向けメタン排出管理を手掛けるInsight MへのシリーズE投資ラウンドを主導し、3000万ドルを出資したと発表した。既存投資家のDCVC、Climate Investment、Energy Innovation Capitalも参加した。
Insight Mは、航空機に搭載した独自センサーで高解像度のメタン漏出データを収集し、エネルギーインフラの修復を支援している。米国内すべての産油地域に加え、世界各地の事業者にもサービスを展開しており、業界で最も信頼性の高い排出データの提供者として知られる。
1GT責任者ヴィクラム・ラジュ氏は、「Insight Mの技術は、環境・運用・財務の観点から極めて重要なメタン漏出の迅速かつ低コストな検出・修復を可能にする」と述べた。
IPCCによれば、メタンは100年間でCO₂の80倍の温暖化効果を持ち、大規模インフラ事業者による排出削減が急務とされている。Insight Mはこれまでに数百万トンのCO₂換算排出回避を実現しており、都市樹19億本の10年分の吸収量に相当する。
Insight MのCEOデビッド・バーコヴィッチ氏は、「本投資により、世界中のエネルギー事業者に実用的かつ包括的な排出削減ソリューションを迅速に提供していく」と語った。
(原文)Morgan Stanley Investment Management’s 1GT Leads Series E Investment in Insight M
(日本語参考訳)モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの1GTがインサイトMへのシリーズE投資を主導