IFRS財団、新ガイドを発表 気候関連情報の開示を支援

1月30日、IFRS財団は「IFRS S2に基づく気候関連開示のためのIFRS S1適用ガイド」を公開した。本ガイドは、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の基準を用いて、企業が気候関連情報のみを適切に開示する方法を理解するための支援を目的としている。

今回の発表は、ISSBが策定した基準の実施支援の一環であり、企業の情報開示準備を促し、投資家に有用な情報を提供することを目的とする。ISSBがIFRS S1「サステナビリティ関連財務情報の開示の一般要件」とIFRS S2「気候関連開示」を開発する際、投資家は気候関連情報を迅速に求める一方で、データの入手可能性や企業の対応準備に関する懸念も指摘されていた。

こうした懸念に対応するため、ISSBは「気候優先」移行措置を含む移行緩和策を導入。本ガイドは、ISSB基準に基づき気候関連情報のみを開示する際のIFRS S1の適用要件を示している。

【参照ページ】
(原文)IFRS Foundation publishes guide to help companies understand how to report only climate-related information when applicable in accordance with ISSB Standards
(日本語参考訳)IFRS財団は、ISSB基準に従って、該当する場合に気候関連情報のみを報告する方法を企業が理解できるようにするためのガイドを公開しました。

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:潮流を読む~DEIの未来は?揺れる世界での日本企業の選択

    2025-2-21

    ESGフロントライン:潮流を読む~DEIの未来は?揺れる世界での日本企業の選択

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-2-19

    Climate First Bank、新CSOを任命し、持続可能性戦略を強化

    2月3日、Climate First Bankは、気候危機対策を目的とする世界初のFDIC保険付き…
  3. 2025-2-19

    EUが4億2,200万ユーロをゼロエミッション移動の推進に投入

    2月6日、欧州連合(EU)は、トランスヨーロッパ輸送ネットワーク(TEN-T)における脱炭素化を目…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る