マイクロソフト、地域社会へのコミットメント「データセンター・コミュニティ誓約」を発表

6月2日、マイクロソフトは、「データセンター・コミュニティ誓約書」の制定を発表した。この誓約書は、同社が拡大するデータセンターが社会的課題に対処し、地域コミュニティに利益をもたらすことを確実にすることを目的とし、一連の環境持続可能性とコミュニティへのコミットメントを含む。

この新しい誓約は、「持続可能な未来への貢献」を含む3つの主要分野に重点を置いており、「社会の気候変動目標を支援し、2030年までにカーボン・マイナス、ウォーター・プラス、廃棄物ゼロとなるようデータセンターを設計・運営する」、「地域社会の繁栄と福祉を推進する」、「当社が事業を展開する地域社会に、地域的、経済的、社会的、環境的に大きな利益を提供する」、「良き隣人として責任ある事業活動を行う」ことを約束している。

同社は、2030年までに二酸化炭素排出量をゼロにする、2025年までに全世界で再生可能エネルギーを100%調達する、データセンター運営で消費する水量を上回る水を補充する、などの環境持続可能性目標を含む、公約に向けた行動と目標を概説している。

マイクロソフトが地域社会への影響を強化するために示した行動には、地方自治体、企業、学校、非営利団体と提携し、高賃金の雇用や実習の機会を創出すること、デジタルスキル研修やSTEM教育を提供すること、地域の持続可能性への投資、持続可能な開発手法や建築資材の使用、騒音や光の低減対策の活用、開発・運営を通じた近隣住民や地域社会との協力などが含まれる。

【参照ページ】
(原文)Microsoft’s Datacenter Community Pledge: To build and operate digital infrastructure that addresses societal challenges and creates benefits for communities
(日本語参考訳)マイクロソフトのデータセンター・コミュニティ誓約: 社会的課題に取り組み、地域社会に利益をもたらすデジタルインフラを構築・運用する。

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-8-29

    CDPが新報告書を発表、上流Scope 3排出量の課題と解決策を提示

    CDPは6月、企業の上流Scope 3排出量に関する新たな報告書を発表した。本報告書では、サプライ…
  2. SBTiのカーボンクレジット方針見直しとその影響:基準の見直しの最新議論を解説

    2024-8-27

    SBTiのカーボンクレジット方針見直しとその影響:基準の見直しの最新議論を解説

    SBTi(Science Based Targets Initiative)が2024年に発表した…
  3. 2024-8-27

    オーストラリア上院、企業にサステナビリティレポートを義務付ける法案を可決

    8月22日、オーストラリア上院は法人法およびその他8つの法律を改正し、新たな気候関連財務報告要件を…
ページ上部へ戻る