Bank of America、2030年の持続可能な航空燃料(SAF)目標を設定

Bank of America、2030年の持続可能な航空燃料(SAF)目標を設定

2月11日、Bank of Americaは、2030年までに10億ガロンの持続可能な航空燃料(SAF)の生産と利用を支援することを2月11日、Bank of America(BoA)は、2030年までに10億ガロンの持続可能な航空燃料(SAF)の生産と利用の支援を発表した。これらの支援は同社の2050年までのネット・ゼロの目標に基づくものだ。

BoAの2030年SAF目標は、SAFやその他の低炭素航空ソリューションの製造のために、20億ドルの持続可能な金融を動員することによる市場の活性化や企業および商業用ジェット燃料の年間総使用量の少なくとも20%のSAF使用などで構成されている。現在、同社は入手可能な分のSAFを使用しているが、SAFを直接購入できない場合、同社の燃料使用量と同量のSAFをパートナーから購入するためのプレミアムを支払って補っている。

BoAは、これらの目標を達成するため、航空燃料供給会社や関連するエコシステム参加者と協力して、生産量を増やし、ユーザーがSAFを利用するために必要なインフラの整備を支援する。また、SAFの取り組みを支援するために、SkyNRGおよびアメリカン航空との最近の契約を含め、多くの主要な組織と提携する。

さらに、BoAは自社の業務用SAFの調達に加え、1.5兆ドルのサステナブル・ファイナンスのコミットメント(うち1兆ドルは環境移行に充当)を通じて、SAF市場の拡大と成長、持続可能なイノベーションの加速のために資本の投入と動員を行なう。

BoAは、航空燃料が真に持続可能であるためには温室効果ガス(GHG)排出量を大幅に削減すると同時に、他の下流環境および社会的影響にも対処しなければならないと述べている。同社のパートナーシップは技術革新の加速や、世界的に認められた持続可能な航空燃料証書(SAFc)の枠組みなど、新たな市場の実現を目指している。

【参照ページ】
(原文)Bank of America Sets 2030 Sustainable Aviation Fuel (SAF) Goal
(日本語訳)Bank of America、2030年の持続可能な航空燃料(SAF)目標を設定

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る