Iceberg Data Labが事業拡大のため約15億円を調達

気候・生物多様性データプロバイダーIceberg Data Labが事業拡大のため約15億円を調達

4月3日、環境データプロバイダーのアイスバーグ・データ・ラボ(IDL)は、シリーズA資金調達ラウンドの第1回クローズで1,000万ドル(約15億円)を調達したと発表した。調達資金は同社の事業拡大支援と製品提供の強化を目的としている。

2019年に立ち上げられたパリを拠点とするアイスバーグ・データ・ラボは、AIとビッグデータを活用し、投資先企業のカーボンフットプリントや生物多様性フットプリントなどの環境指標を測定・監視し、投資の影響を分析するデータソリューションを金融機関に提供している。同社のプラットフォームは、世界の主要金融機関50社以上に利用されており、HSBC、BNPパリバ、ユーロネクストなどの企業の商品に採用されている。

IDLによると、今回の資金調達は、EUのCSRDおよび森林減少規制(EUDR)や、最近発表された自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の勧告を含む環境規制の急増により、金融機関がよりアクセスしやすく、信頼性が高く、質の高い環境データをますます必要としていることを背景としている。

新資本は、IDLのプレゼンスを世界的に拡大し、英国を含む主要な戦略的市場に注力し、製品パイプラインを開発し、最新技術に投資して同社のクライアント・ソリューションの提供を強化するために使用されると同社は述べている。

今回のラウンドは、ベンチャーキャピタル投資家のBeringeaが主導し、フランスのVCファンドMAIF AvenirとAXA Investment Managers、その他の既存投資家が追加資金を提供した。同社はシリーズAの最終クロージングを1100万ドル(約17億円)としている。

【参照ページ】
(原文)Iceberg Data Lab secures $10m in Series A funding round led by Beringea
(日本語参考訳)アイスバーグ・データ・ラボ、Beringeaが主導するシリーズA資金調達ラウンドで1000万ドルを確保

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-28

    ネイチャーポジティブ経営の重要性が増大・企業に求められる対応とは?(再掲)

    ※2024年3月5日公開済みの記事に「移行計画」「ネイチャーポジティブ宣言」に関する情報を一部更新…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-3

    ESG資産の成長継続へ、AIとエネルギー転換が次の焦点―にBBG調査

    8月25日、ブルームバーグ・インテリジェンスは2025年春に実施したESG投資家調査を発表した。約…
  2. 国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    2025-9-3

    国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    8月29日、GPIFが2024年度サステナビリティ投資報告書を公表した。本報告書では、気候関連開示…
  3. 2025-9-1

    マレーシアで1.5GWの太陽光×蓄電プロジェクト始動、データセンター向け再エネ供給を強化

    8月25日、マレーシアの国営エネルギー会社ペトロナス系の再生可能エネルギー企業ジェンタリとインフラ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る